Tiara~From the United Kingdom

2023.09.07

英国コラム
  • Tiara~From the United Kingdom

王族や皇族方が身につけられるティアラ。これは今では日本のブライダルでも定番の装飾品になりました。

でも本物の宝石で輝くティアラとは違いますよね。このティアラは髪飾りなので、半円に作られています。ダイアナ元皇太子妃、キャサリン妃もメーガン妃も結婚式にはティアラをつけられていました。

キャサリン妃の結婚式ではThe Cartier Halo Tiaraと呼ばれる700個ものダイヤモンドが輝いてしました。メーガン妃の結婚式にはエリザベス女王の祖母にあたるメアリー王太后の、Queen Mary's Diamond Bandeau Tiaraを選ばれました。キャサリン妃もメーガン妃のtiaraはどちらもカルティエの作で、ダイヤモンドのまばゆさが印象的でした。そして、滴の大きな真珠に囲まれたThe Cambridge Lover's Knot Tiara。これはダイアナ元皇太子妃がよくつけられていたもので、今はキャサリン妃に受け継がれました。

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さてティアラとクラウンの違いは何でしょうか。実はクラウンは王位に就く者にしか身につけることはできないもので、半円ではなく、円形。英国ではエリザベス女王陛下しか、それを頭上に戴くことはできません。女王陛下はステイト・オープニング・オブ・パーラメント(国会議会の開会式)に、君主としてつねに登場します。この時にはロンドン塔に保管されている王冠、剣等が議事堂に届けられ、女王陛下が大英帝国のクラウンを身につけられます。はたしてクラウンは、いったいどのくらいの重さなのでしょうか。その王冠の重さは、君主の責務の重さ。想像のつかない世界です。

※写真のティアラはケンジンパレスの展示の本物の王室コレクション。ダイヤモンドのティアラはヴィクトリア女王の孫娘のルイーズ王女のためのファイフ ティアラです。