Fireplace~From the United Kingdom

2023.11.14

英国コラム

最近、英国の家にはまっています。散策中に外から見ているのも楽しいのですが、その家の間取りも気になるところです。まずは英語で建築用語を勉強しようと調べてみると、ファイアープレイス。一瞬何なのかわかりませんでしたが、あ、火の場所、暖炉とわかります。英国では暖炉が大切な場所。みんなで集まるリビングに必ずあります。英国では居間のことをリビングと呼ぶだけではなく、ドローイングルーム、バーラー、レセプションルーム、ラウンジ、シッティングルームとその家によっていろいろな呼び名があります。みんなで集まって音楽を演奏したり、聞いたりするミュージックルームという名のお部屋も見たことがあります。そのお家の格などにもその名は由来しているようです。

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そのみんなが集まる居間にある暖炉。冬にはもちろん家を暖め、その暖炉の上には送られたクリスマスカードが並べられます。春から秋には家それぞれの暖炉の装飾が施され、植木や花などを飾ったりもするそうです。家の中心がファイアープレイスなのでしょう。暖炉はかつて薪でしたが、今ではガスや電気なども使われ、火をつけない暖炉も人気のようです。

英国の街を歩いていると、家々には必ず煙突があり、そこに暖炉があるのがわかります。お家の中はどんな間取りなのでしょう。お家を拝見したくなります。知り合いのソーシャルメディアにある絵が載っているのを見つけました。日本にある古い洋館の絵を描いた人が、「英国の間取り」の著者の方。その本を読んでからますます、英国の家と間取りにはまってしまったわけです。一軒家だけではなく集合住宅やコテージなど、いろいろな英国のお家が見られてとても楽しい一冊です。ここにもファイアープレイスのお話が紹介されています。

※写真は工芸家・意匠家ウィリアム・モリスのかつての住まいだったふたつの家を訪れました。それぞれの家の暖炉たちです。