The Tea House~From the United Kingdom

2023.05.23

英国コラム

ロンドン在住の友人とパブランチの後、コヴェント・ガーデンまで歩いてお散歩。そうそう、この近くにお土産で頼まれている紅茶の専門店があるのを思い出しました。コヴェント・ガーデンの駅から、セブンダイアルズに向かって少し歩いていくと見つけました。それがザ・ティ・ハウス。赤い壁のかわいいお店です。

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中に入るといろいろなフレーバーの紅茶たちが待ち構えています。ダージリン、セイロン、アッサム、アールグレイに加え、中国茶や緑茶もハーブティと種類が豊富です。さて頼まれていたのはアールグレイとファスティングティ。そして窓際のディスプレイに、小さな缶に入っている紅茶を見つけます。ビッグベンやロンドンバス、赤いポストに電話ボックスなど、イギリスならではのパッケージに紅茶が詰められ、そんなに高くありません。これもお土産には最適です。購入を決めます。

イギリスで飲む紅茶の美味しさは硬水だからと言われます。硬い水。石灰分が多くロンドンの友人宅ではやかんに白い石灰分が溜まってしまうと嘆いていましたが、髪の柔らかい人には硬水はコシを与えてくれて、スタイリング要らずの水。実は今回の旅ではブラシを持ってくるのを忘れ、ロンドンには100均などあるはずもなく、ブラシを買うのを諦めていました。でも手櫛でOK。イギリスの水に合う自分の髪に感謝します。イギリスのこの水が、この髪に合うことを忘れていました。ロンドンにいるな~と実感する時がお風呂の後でした。

その水が紅茶を美味しくするのですが、やはり淹れ方にもひと手間が必要です。インドに駐留していた友人にお土産の紅茶を渡すと、久しぶりにポットで紅茶を淹れて、朝にゆっくりと美味しい時間を過ごせたと喜んでくれました。やはり大きめのポット。予めポットも温めます。人数プラス1杯の紅茶を淹れておきます。お湯はもちろん沸騰したアツアツ。ポットをやかんに近づけることが美味しくなるための手順です。ミルクを温め、その中で茶葉を入れるミルクティもとても好きです。紅茶は手間をかけてこそ美味しいもの。ぜひお試しください。

Postscript

そして2023年、久しぶりのロンドンにはThe Tea Houseはありませんでした。閉店してしまいました。パンテミックで閉ざされた3年間、そして女王のいないロンドンは、以前より何か違った気がしました。