お皿は英語で??? 知っているようで知らなかった料理に関する英語を身につけましょう

2023.08.19

英国食生活

お皿は英語でdishとばかり思っていたら、dishは平たく薄い大きなお皿のことだそうです。ご存知でしたか? 英語のdishはパーティなどで使うお皿で、私たちが普段使いしているお皿はplateだそうです。意外と知らない英語の単語に気づかされます。今回は知っているようで知らなかったキッチン周りの英語と、お料理の英語をご紹介しましょう。


まずは食器類の英語は???

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食器類を英語にしてみましょう。食器全般はtableware、ナイフやフォークなどはsilverwareまたはcutlery。イギリスではカトラリーと呼ぶことが多いようです。

お皿はdishやplate、スープ皿はsoup bowl、カップはcup、受け皿や小皿はsaucer、グラスはglass。本来グラスはシャンパン、白ワイン、赤ワイン、水とカタチは違いますが、高級なお店でなければ同じもので代用することが多いようです。

ウィスキーとブランデーグラスは奥が深く勉強不足なので、また別の機会でご紹介できればと思います。タンブラーはtumbler、これは取っ手のないグラスで、日本ではウィスキーなどに使っています。

ビールグラスはイギリスではpint glassが使われています。1パイントが日本の生中ビールくらいの量、500ml弱になります。またイギリスのパイントグラスには取っ手はありません。

次にsilverwareまたはcutlery。ナイフとフォーク、スプーンはknife、fork、spoon。でもそれぞれにたくさんの種類があり、食事に使うだけでも、オードブルナイフ、フォーク、スープスプーン、フィッシュフォーク、ナイフ、ミートフォーク、ナイフ、バターナイフ、サラダフォーク、デザートナイフ、デザートフォーク、デザートスプーン、コーヒースプーン、ティスプーンと、まあなんとたくさんのカトラリー。詳しくはもっとあるようで、奥の深いカトラリーの世界です。でもテーブルマナーで習ったように、並んでいる外側から使っていけば問題ありません。

ちなみに日本人はよくフォークを右手に持ち替えたりしますが、右手にナイフ、左手にフォークはキープした方がよさそうです。イギリスではフォークを持ち替えないのがイギリススタイル。持ち替えるのはアメリカスタイルと言われていました。またフォークの背を上手に使えると、ちょっとイギリスの上流階級のマナーに近づけそうです。ナイフも切る時は一度だけ。何度もナイフを入れないように。でも固いお肉には仕方ないですね。

さらにイギリス人はパスタにナイフを使います。イタリアではフォークだけが食べる時のマナーのようですが、イギリス人はパスタを切っていただきます。これもフォークを持ち替えない、フォークの背に乗せるルールを守っているからでしょう。ロンドンの食事ではロングパスタより、ショートパスタのペンネなどがよく出ていた記憶があります。まあ女王陛下とのディナーではないのですから、私たち日本人は無理せず、音を立てずに食べやすい方法で食事を楽しみましょう。

さて、レストランで食器を下げてほしい時は、
Can you clear the table, please?
テーブルの食器を下げていただけますか?

下げてもらう時はcleanではなく、clearを使います。

また食べきれなかった時には、
Takeout please. または Take away please.
持ち帰りたいのですが

と頼んでみましょう。お料理を残さないで食べたいところですが、意外と量が多い場合もありますので。イギリスではTake awayが通じやすいので使い分けをしてください。イギリスでは高級なお店でも持ち帰る対応してくれるところもあるようです。


料理で使う英語は???

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知っているようで知らなかった料理に関する英語を身につけましょう

英語で茹でる、焼く、蒸す、煮る、揚げる、炒めると、日本語でもたくさんの料理に関する語彙があります。

茹でるはboil、ゆで卵のボイルドエッグです。焼くはbake、grill、roastと食材や料理によってその使い方は変わります。蒸すはsteam、煮るはstewやsimmerでこちらも違います。弱火でコトコトはstew、ぐつぐつと中火はsimmerとなります。揚げるはfly、炒める時も同じflyを使うようです。

野菜などの切り方は、cutですが、chop(細かく切る)、slice(肉やパンなどを薄く切る)、mince(肉などを細かく切る)、dice(野菜などをさいの目に切る)、slash(さっと切る)と切り方によって、英語では使い分けています。chopはminceより粗く切った感じのようです。

他にpeel(皮をむく)、stir(かき混ぜる)、stuff(詰め込む)、mix(混ぜる)、marinate(マリネする)、knead(こねる)と料理の動作もいろいろとあります。ちなみにcookは料理することですが、元々は食材に火を入れて温かくすることを指していたようです。

学校の英語の授業では習わない英単語もありましたので、まとめてみましょう。

boil/茹でる
bake/パンや菓子などを焼く
grill/肉や魚などを焼く
roast/肉や魚などをあぶる
steam/蒸す
stew/ことこと煮る
simmer/ぐつぐつと煮る
fry/揚げる
fry/炒める


cut/切る
chop/細かく切る
slice/肉やパンなどを薄く切る
mince/肉などを細かく切刻む
dice/野菜などをさいの目に切る
slash/さっと切る

peel/皮をむく
stir/かき混ぜる
stuff/詰め込む
mix/混ぜる
marinate/マリネする
knead/こねる


イングリッシュブレックファストの作り方を英語で表現

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イギリスの朝食、イングリッシュブレックファストはたくさんの食材を使います。朝からお腹いっぱいになるメニューで、焼いたベーコンやソーセージ、スライスした焼きトマトとマッシュルーム、目玉焼きやスクランブルエッグにビーンズやハッシュドポテト、薄くスライスしたトーストが基本です。ではその作り方を英語で記します。

Sausages, bacon, eggs, tomatoes, mushrooms and beans all on one plate, with toast.
ソーセージ、ベーコン、卵、トマト、マッシュルームやビーンズを一皿にするのが、イングリッシュブレックファスト。そして薄くsliceしたトーストを付けます。

Warm the beans.
缶詰の市販のビーンズを温める。

Grill sausages and bacon.
ソーセージとベーコンを焼く。

Grill mushrooms and sliced tomatoes.
マッシュルームとスライスしたトマトを焼く。

Fry the eggs.
卵を焼く。ここではフライドエッグ、目玉焼き。

料理したものを一皿に持ってイングリッシュブレックファストの出来上がりです。トーストはイギリスらしく薄く切った(thin slice)のパンを使います。パンの種類にはwhiteとbrownと、wheat hole(全粒粉)のものもあります。でもビーンズをフォークの背に乗せるのは大変そうです。トーストをナイフとフォークで切って食べていたら、イギリスの大学に行っていた友人が、「それってイギリス人みたい」と言いました。ほんと??? なのでしょうか。トーストは手でちぎって食べる人ばかりでしたが。

では最後に、「美味しい~♪」を表現するフレーズのアレコレをご紹介しましょう。

So delicious.
とても美味しい。

It’s scrumptious.
すごく美味しい。

Very delectable.
とても美味しい。

So good.
とても美味しい。

Mouthwatering
美味しそう。

It was great.
とても美味しかったよ。

Yummy.
美味しい。でも日本語だと「やば」って感じです。状況を考えて使ってみてください。もちろんフォーマルでは使わないように。