基本的な英語の勉強法は?レベルアップが期待できる学習内容

2022.07.29

勉強法

語学学習は一朝一夕ではできません。それは自分自身、身を持って感じています。ちまたでよく見かける、スピード感をもって学べるとか、聞くだけで身につくとか、といろいろと魅力的な英語勉強法の広告。果たしてどうなのでしょう。挫折しないで英語学習を効率よく進めたいと英語学習者の誰でもが思うことです。何かよい勉強方法の解説ができればよいのですが。

英語の基礎を作る勉強法

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英語の基礎は中学英語の勉強に実はぎっしりと詰まっていました。大人になってどんな学習方法がよいかと探していたら、もうとっくに私たちは学校で学んでいたのです。なので英語の基礎は完璧に学習していることは明らかです。でもいざ外国人と対面で話すとなると… やはり自信がありません。今回はスピーキング力をつけることを意識した方法を考えていきましょう。 

音源を聞きながら英単語を覚える

英単語や熟語、フレーズなどは音で覚えることが実際には大切なことです。学校の授業ではついつい目で追うことばかりの英語学習法でしたが、これからは耳から英語を覚えていくことを心がけます。音を覚えないとリスニング問題を解きにくい、英会話中に相手が言っている単語が聴き取れないと、スムーズなコミュニケーションにはなりません。日常英会話レベルの英語力では約2,000語の単語を身につけることを目指します。この2000語で約8割の日常会話をカバーできると言われています。ビジネス英語ではさらに約1,500語から2,000語を必要とします。これは日本の高校2年生までに習う英単語数と同じ数に相当します。これだけの英単語を耳で覚えていくと、リスニングスキルも高まります。英語音声を耳で覚えていくことで、英語の苦手意識から脱却できるリスニングへつなげます。

文型の例文を覚えて文法を習得する

英語は語順によって意味が変わるため文法は重要です。文型の例文をいくつか丸暗記すると、自然と文法を覚えやすくなります。英文法のルールを把握していけば、日常英会話は中学生で習う文法だけで大抵のことは通じるようになります。

英語の内容をイメージしながら学習する

英語の内容をイメージしながら学習しと続けると「英語脳」を作ることも夢ではありません。「英語脳」を持つには日本語を介さず英語だけで身につけることが効果的とも言われています。例えば「cup」と聞けば、すぐに飲み物を入れる容器をイメージするなど、英語は英語で考える習慣をつけましょう。単語は丸暗記ではなく連想したイメージで覚え、学習した内容はインプットとアウトプットをくり返すことを続けていきましょう。

「英語脳」は英語だけで考え理解できる力を持っています。多聴・多読・音読・シャドーイング・ディクテーションと、「英語脳」を育むと言われる学習法については次にその一部をご紹介していきます。

ステップアップを目指すための英語の勉強法

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では今までこんなに勉強してきた日本人の英語力。どうも英語のコミュニケーションをはかるためのトレーニングに無理があったようです。どんな学習法が効率的なのでしょうか。おすすめの英語学習法を具体的にご紹介していきましょう。

ディクテーションをする

ディクテーションとは英語の音源・音声を耳で聴いて書き取る学習法のこと。正確に英語を聞き取れているか確認しやすく、リスニング力や語彙力、読解力とライティング力の向上が期待できそうです。書き取ることで自分の不明点が明確になるため、苦手とするポイントがわかりやすくなります。

ディクテーションのやり方については、シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーでもご紹介しています。

ディクテーションのやり方|弱点を押さえて英語の総合力をアップ!
●情報はこちら

シャドーイングをする

英語の音源・音声の後を影のように追いかけて発音し、真似をするのがシャドーイング。真似することで自然とリスニング力、発音、語彙力を身につけやすく、英語初心者にも始めやすい学習方法の1つとも言われています。

シャドーイングのやり方の記事については、シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーも併せてご覧ください。

シャドーイングのやり方とは?コツをつかんでネイティブ並みの発音に
●情報はこちら

辞書に頼らず英文を読む

英文の中にわからない単語があっても前後の文脈から意味を推測する習慣をつけていくと、英文読解の学習には効果があるようです。何度も辞書で調べたり、単語帳で確認しても記憶に定着しない英単語ってありますよね。もうそれは何度調べても脳内から消えているからだと思われます。なので推測する力をつけていきましょう。そうすれば試験の際にわからない単語が出てきても、長文問題を解きやすくなります。また英文をくり返し解くと、知らなかった単語も自然と覚える力もつきそうです。

隙間時間でできる英語の勉強法

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独学の英語学習は勉強時間を習慣化することが上達の鍵につながります。毎日の英語学習の継続と積み重ねが「英語脳」に近づける道です。ではそのために英語学習のためのどんな手順が必要か考えていきましょう。

英語で一言日記をつける

英語の日記をスマホや手帳に書き込む習慣をつけます。英語日記や英語ノートで毎日自分のことを英語で表現します。いつも英語で物事を考える習慣をつけ、通勤の電車やバスでの時間を活用していきます。英語で自分の意見を書く。例えばどうして英語を勉強しようとしているのか、その理由も英語で表現してみましょう。最初は英語を書くことは完璧ではなくでも構いません。英語で書き続けることが大切です。だんだんと慣れてきたら、日記に書く文章量を増やしていきましょう。また英語学習を重ねていきながら、自分で書き続けたものを見直し、新しい表現も随時追加していきましょう。

サイレントシャドーイングをする

英語の音声を聞いて、声に出さず頭の中でシャドーイングをすることもおすすめです。アプリなどで耳にした英語をくり返して心の中で音読します。音声を聞くことができれば、手を動かす作業がないため、場所を選ばず発音練習学習できるのもメリットです。耳から聴く英語をインプットしていきましょう。海外のニュースサイトなども耳にしていくと、仕事でも活用できるトピックも拾っていくことができそうです。また映画のスクリプトなども紹介しているサイトもあるようです。日常会話で使う旬なフレーズも、洋画などで耳にしていくことにも努めたいものです。

スマホアプリを活用する

スマホアプリを活用すれば、簡単に短時間で単語を覚えられたり、英文法を復習したりすることができます。学習しやすいアプリを使って、隙間時間に活用すると英語力のレベルアップが期待できそうです。社会人は英語学習の時間を作ることが先決です。仕事の休み時間などを使って英語学習のモチベーションも高めましょう。

隙間時間を使いながら、自分の英語学習時間を最適化していきましょう。好きなことは続けられます。無料のアプリやサイトを見つけて、英語に楽しく触れ続ける工夫も必要です。

英語のコミュニケーションは机上では完結しません

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私たち日本人もかなり長い時間英語の教育を受けてきました。高校受験や大学受験で難しい長文問題に取り組み、数えきれない長文読解もした覚えもありますが、実践の英会話にはあまり必要な勉強ではなかったような気がします。スピーキング力は英語の参考書や問題集ではマスターできませんでした。ただ学んだ英語の基礎は無駄にしないよう、英語の力を実践で活かすことに取り組まないと、学んだ英語の力はそのままホコリをかぶってしまいます。

英語学習者の目的は、英検などの過去問をさらさらと解くことでもなく、テストでハイスコアを取ることでもなく、点数を重ねて一流の大学に入ることでもなく、英語の力をコミュニケーションに活かすことだと思います。英語を話す外国人と英語で会話することです。学校で得た知識としての英語を、今度は英会話力に変えていくプランが必要になってきます。
今まで学校で学んだ英語を無駄にしないよう、ネイティブたちが使う英語表現を身につけることにシフトしていくには、机の上の教材や文法書だけでは進んでいきません。英語を体感できる設定を自分自身に課してみましょう。初心者向けの目標は、まずはオンライン英会話など集中して、ネイティブたちの表現を耳にしていくことから始めます。最初は聴きとりにくいかもしれませんが、英語を耳で聴き続ける感覚を養っていきます。

また聴き続けるだけでもいけません。次はアウトプットできる力を作っていきます。相手との瞬時のコミュニケーションには、例え少しの間違いがあっても通じます。特に英会話スクールの講師たちは、基本の発音や微妙な英語の音声変化などもチェックしながら適切に指導してくれます。学校の授業でたくさんやってきた英語だけを書き続ける英作文も、読み続けるリーディングも、英語を話す目標達成の一助になるはずです。やってきたことを無駄にしないよう、その能力を伸ばしていきましょう。