Pork Pie~From the United Kingdom

2022.07.25

異文化理解

イギリスにはたくさんのパイがあります。アップルパイ、レモンパイ、チョコレートパイ、ミンスパイ、レモンメレンゲパイと甘いパイが真っ先に思い浮かびますが、実は食事になるパイもたくさんあります。ミートパイ、シェパーズパイ、コテージパイ、フィッシュパイ、ステーキ&キドニーパイもコーニッシュパスティとこちらもたくさん思い浮かびます。

  • Pork Pie ~From the United Kingdom

大きなパイを切り分けていただくのと、ひと口つまめるものとパイのその種類はいろいろですが、今回は手軽につまめることもできるポークパイをご紹介します。

イギリスの伝統的なパイの1つ、ポークパイ。ポークパイは粗く刻んだ豚肉、けしてひき肉ではない豚肉を使うそうです。玉葱やスパイスなどをパイで包んで焼いたもの。味は確かに想像できそうなポークパイは、冷めた方が美味しいパイとしてイギリスでは人気のパイです。ポークパイの発祥の地はイングランドのレスターシャーと言われ、メルトンモーブレーポークパイと呼ばれるポークパイが有名。冷たくなると美味しいのは、中にポークゼリーと呼ばれるゼラチンのアスピック(煮こごり)が入っているので、冷めるとそれが固まるので美味しくなるとも言われています。

その昔ハロッズのフードホールでステーキ&キドニーパイを買おうとしたら、大きいのしかないと言われ、このポークパイを勧められたことがあります。友人と取り分けるので大きくても好かったのですが、1人で食べると思われたようで、小さいパークパイを買ったことを思い出しました。ポークパイにも切り分ける大きなサイズのものもあります。またナイフフォークで切り分ける1人用のポークパイ、ピクニックなどでつまめるポークパイとそのスタイルもさまざまあるようです。

実はイギリスではパイは、パイ生地で作られるものばかりではないのです。マッシュポテトを重ねて焼いたフィッシュパイやシェパーズパイ、コテージパイなどもイギリスではパイと呼びます。シェパーズは羊のひき肉、コテージは牛のひき肉で作られます。シェパーズパイやコテージパイは、日本のポテトコロッケの中身に似ているかもしれません。元々コロッケはフランス料理のクロケットでクリームを使うレシピ。乳製品の普及のなかった日本ではそれをポテトにし、庶民の味として定着したというわけですが、イギリスのバイともそのお味は通じているようです。