DAKS~From the United Kingdom

2023.02.05

英国コラム

英国王室より、3つのロイヤルワラント(王室御用達)を与えられたダックス。日本ではバーバリーがイギリスのブランドとして有名ですが、ダックスはエリザベス女王、エディンバラ公とチャールズ皇太子から認定され、英国国内の人気もとても高いものでした。

  • DAKS~From the United Kingdom

ダックスは1894年創業。シンプルで美しいハウスチェックが有名ですが、これが考案されたのは1976年、意外と新しいものでした。その名は創業者の息子のアレクサンダー・シンプソンと、友人でありビジネスパートナーのダドリー・ベックの名を組み合わせて考えられたもの。この時2人は新しいスラックスを考案していたのでsacKSと、創業者である父、Daddyの単語も含んでいるそうです。

仕立てだけではなく、既製服をより機能的にさせ、1934年にベルトもサスペンダーも要らないスラックスを作り上げました。今ではあたりまえのデザインですが、ダックスが先駆けて考え出していたのです。1956年にはエディンバラ公のロイヤルワラントを、英国王室御用達として授与されます。Quality First(品質第一)をブランドボリシーとして、ダックスとひと目でわかるもの作りをしています。

※写真はロンドンのオールドボンドストリートにあるダックス。ここのダックスのショップに掲げられている3つのロイヤルワラントは燦然と輝いています。女王夫妻亡き後たくさんのロイヤルワラントは失われるようですが、ダックスはチャールズ国王の御用達のままで残るのでしょうか。これからはウィリアム皇太子のお使いのものも加わり、王室御用達にも若い世代のブランドも増えそうです。