Way Out~From the United Kingdom

2022.09.11

英国コラム

初めてロンドンに着いた時に出口が、 ウェイ アウトと表示されているのを見て、これがイギリス英語なのだと感じ入りました。

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日本では出口はアメリカ英語のイグジットと表記されているのですが、ほとんど人が出ていく絵といっしょに表示されています。英語としてexitが認識されていなかったからなのでしょうか。

1964年の東京オリンピックの時に表示板に採用されたピクトグラム。視覚でそれが何かわかるように、さまざまなものを図案化しました。その時に作られたトイレのマークは今や世界中で使われています。かつてこれらを制作したデザイナーたちが著作の権利を放棄したからだそうです。視覚でコミュニケーションする発想は、当時英語がほとんど話せない日本人たちにとって、何ができるか考えたすえのおもてなしの心を感じます。

でもロンドン地下鉄の ウェイ アウトは、すぐにわかる英語です。日本もこちらが採用されていたら、ピクトグラムといっしょにはならなかったでしょうね。

※写真は滞在先のグロースターロード駅の味わいのある看板。ちなみにこの駅はホームから改札に上がるまでに階段がありますので、旅行のキャリーバッグは抱えなければなりません。