Wedding Cake~From the United Kingdom

2022.06.02

異文化理解

最近は新郎新婦が見えないような、豪華なウェディングケーキは少なくなりました。豪華で手が届かないくらい背の高いケーキでも、食べられないウェディングケーキは寂しいものです。やはり食べられるものがケーキです。実は昔のイギリスでは、ウェディングケーキを遠方の人に、箱に入れて配っていたというのですから、驚きです。

  • Wedding Cake~From the United Kingdom

ヴィクトリア女王がひと目見て好きになったアルバート公と、ご結婚されたのが1840年。ウェディングドレスは初めて白を選びます。イギリスのデヴォン名産のホニトンレースを使い、オレンジの白い花をベールに添えて、王族の繁栄の想いも込めています。そしてウェディングケーキ。この当時のウェディングケーキは長期保存のもので、子どもの洗礼式まで取っておく習慣だったそうです。三層で作られた英国伝統のプラムケーキは、白いアイシングで固められて装飾され、その高さは35センチ。今の時代より低く見えますが、当時としては画期的でした。またヴィクトリア女王とアルバート公のミニチュアの像をそのトップに乗せます。高価な白砂糖で仕上げたうえに、花嫁花婿のミニチュア像の乗ったウェディングケーキは新聞でも紹介され、その豪華さに皆が羨望の眼差しで見入ったそうです。

驚くべきことに、ヴィクトリア女王のウェディングケーキが、そのまま残っているのを見たことがあります。切って箱に入れられたままのウェディングケーキでしたが、その写真が残っていました。ロイヤルファミリーのウェディングケーキは、今でもオークションで落札され、ダイアナ妃とチャールズ皇太子のウェディングケーキも高額で取引されていたそうです。1947年のエリザベス女王とエディンバラ公のウェディングケーキは、高さが何と2.7メートルもあり、中身はフルーツケーキで、2000人もの招待客にふるまわれたそうです。

21世紀なると会社の後輩の披露宴では、ケーキの代わりにビールサーバーを担ぎ、出席者に振る舞っていましたっけ。これは体力のある新婦ではないと務まりませんね。ちなみにイギリスのウェディングケーキは何段になった丸いもの、アメリカのウェディングケーキは四角の手作り感満載のもの、フランスのウェディングケーキはシューを積み重ねたクロカンブッシュが定番です。