Duty ―ドラマ「The Crown Fourth Season」より 

2022.03.14

お役立ち情報

エリザベス女王のご成婚、即位から始まった海外ドラマの、「The Crown」。シリーズも第4シリーズまで来て、チャールズ皇太子とダイアナ元皇太子妃の結婚の時代まで進んできています。このドラマの中では、Dutyという英語の言葉がよく出てきて、そのセリフがとても印象的です。1979年に爆発テロで亡くなったマウントバッテン卿は、国民に愛される皇太子妃を選ぶようにチャールズ皇太子に告げていました。英国王室のDutyのために、チャールズ皇太子はお妃を選ばなければなりません。



  • Duty ―ドラマ「The Crown Fourth Season」より 

Duty、日本語では「義務」。そう、ロイヤルメンバーには生まれながらにして課せられているDutyがあるのです。ロイヤルファミリーにとってこれは「責務」となります。生まれながらにロイヤルファミリーとしての仕事があります。ただ贅沢をしているわけではありません。公務に励み、イギリス国民とともに歩んでいらっしゃいます。自分だけの人生ではない、Dutyの重みを感じます。好んでその出自になったわけではありませんが、やはりそこに「選ばれる」人々を神様はお使わしになったのでしょう。

またエリザベス女王とマーガレット王女には、その存在を消されていたふたりのいとこたちの存在のエピソードも、第4シリーズで紹介されています。女王のいとこたちネリッサとキャサリンの姉妹は、母方の伯父の娘たち。ネリッサは1940年に、キャサリンは1961年に死亡と記録されていましたが、ほんとうは精神障害者として病院に入れられていました。話すことはできなくても、テレビで観る女王陛下とマーガレット王女の姿はわかっていたようです。病院では大勢の同じ病の人たちとベッドを並べ、かつて貴族の娘たちの姿とは思えません。存在を消されることも王室の「責務」であったのでしょうか。とても考えさせられるお話でした。

そしてその人生をやり遂げようとする、固い気持ちがDutyという言葉に込められていると感じます。ドラマThe Crownには退位されたエドワード8世、ウィンザー公も登場します。王室を去る人、守る人、その歴史の一旦に、私たちは今いっしょにいるのだと実感できるドラマです。ちなみにこの時代のイギリス首相のマーガレット・サッチャーも登場しますが、演じるジリアン・アンダーソンのゆっくりと明瞭な英語は字幕なしでもわかります。ジリアンはかつての人気テレビドラマ、「X-ファイル」のダナ・スカリー役の女優さん。その変貌ぶりも楽しめるドラマです。