Elizabeth Towerの歴史と魅力|ビッグベンの正式名称と工事の舞台裏
2022.01.17
ロンドンのビッグベンは長い間工事中で、その姿も鐘の音もないままでした。唯一毎年11月に行われる戦争慰霊式典のイベントでは、鐘の音は鳴り響きますが、ずっと日々の時を報せることないままです。でもこの時計台、日本ではビッグベンの名で通っていますが、2012年その正式名称がクロックタワーから変わっていたのです。

2012年ロンドンはオリンピックとエリザベス女王のダイヤモンドジュビリー、即位60周年のお祝いの年でした。オリンピック開催前の6月には、エリザベス女王のダイヤモンドジュビリーのお祝いの式典が行われ、ロンドン中が華やいでいました。ヴィクトリア女王に継ぐ、長き女王陛下の御代。女王の御代はイギリスにとってはエリザベス1世、ヴィクトリア女王と繁栄の歴史です。そして同じ2012年6月に、クロックタワーの名称変更が発表されます。国会議事堂に併設される時計台は、エリザベスタワーと女王陛下の名を冠します。時計台の高さは96メートルあまり。下から見上げるとその大きさにいつも圧倒されてしまいます。
エリザベスタワーとビッグベンの違い
日本では「ビッグベン」と呼ばれることが多いですが、実際にはビッグベンは塔の名前ではありません。正式名称は「Elizabeth Tower」で、2012年に改称されました。観光で訪れる際には、この違いを知っておくとより深く楽しめます。
エリザベスタワーの建築様式
エリザベスタワーはゴシック様式を基調とした壮麗な建築で、英国議会のシンボルとして世界中の人々に愛されています。96メートルの高さを誇り、塔の四方には時計盤が設けられています。そのデザインは、ロンドンの街並みに荘厳な雰囲気を与えています。
エリザベスタワーは2017年から4年の予定で工事を進めていましたが、2020年からのパンデミックのため工事終了予定は遅れています。ロンドンのランドマークのエリザベスタワーから、またその偉大な姿と鐘の音が早く戻る日を、今は首を長くして待っています。