Semi-Detached House~From the United Kingdom
2022.02.25
英国コラム
イギリスの一軒家は2種類あるようです。
イギリスの家には、同じように2つの並んだ外観のものがあります。一軒家はデタッチドハウスと呼び、二軒並んだ家はセミデタッチドハウスと呼ばれています。一軒の家を左右対称にし、まるで双子のように並んだ外観もとても素敵な建物です。今回はイギリスの住宅情報についてもご紹介しましょう。
日本でも並んだ家は、江戸時代から長屋として住まわれていました。ロンドンでは住宅不足解消のために、テラスドハウスと呼ばれる共同住宅が建てられますが、でもこれはお金持ちたちのロンドンでの家、これらはタウンハウスとも呼ばれていました。18世紀後半には、中産階級のためのセミデタッチドハウスが考案され、建設が計画されます。でもこのセミデタッチドハウス、あることでとても人気となります。それは柱が左右対称なので、ちょうど家の中心に十字架が隠されているように見えたからです。セミデタッチドハウスに住む人たちに、十字架のご加護を感じさせてくれたようです。セミデタッチドハウスにはベッドルームが2つか3つ、家族で住むには最適です。イギリス人は日本とは違い、生涯に何度も家を住み替えると言われています。それも賃貸ではなく、分譲物件でも、気に入った家を見つけると移り住んだり、自宅を価値ある改修を施して、買った値より高く売ることを考えたりしているようです。
イギリスでは築400年の家でも当たりまえのように住み、新築の家より却って中古住宅が人気です。地震がないせいもありますが、古い住宅を大切にしてたくさんの家族が住むことは、家たちにとっても幸せなことでしょう。家を大切にする国民性と、その土壌はうらやましい限りです