Wagyu~From the United Kingdom

2021.09.01

英国食生活

日本語が英語で通用する言葉はたくさん増えていますが、
今回は…Wagyuをご紹介しましょう。

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2020オリンピックの選手村のお食事はとても好評だったようで、パンデミック最中でも選手たちには、少しでも日本のおもてなしができたようでした。日本食と言えばかつては、「sukiyaki」、「sushi」、「tempura」でした。今では「tofu」、「sake」、 「miso」なども英語でも通用しています。そして今、旬な「wagyu」。この言葉もロンドンでたくさん見かけました。

でも実はこのwagyu、日本の国産牛肉ではないのです。神戸ビーフなどは1990年頃から海外へ輸出されていたようで、その味は世界を席巻しました。ただし家畜の病気の口蹄疫や、福島の原発事故でその輸出は叶わなくなります。その後アメリカやオーストラリアがwagyuの育成に努め、価格も安く提供しているようです。イギリス産のwagyuも出回り始め、ロンドンのレストラン、デパートやスーパーマーケットなどではwagyuはもうあたりまえになっています。でも日本の神戸や松坂、近江の肉質の柔らかさと旨味は真似できたのでしょうか。やはりwagyuとは違うと思われますが… いかがでしょうか。

でも残念ながら今回のオリンピックでは国際基準を取得しなかったため、和牛は選手村では供されなかったようです。安心・安全を謳ったオリンピックでしたから、ことさらその基準は厳しかったのでしょう。次回来日される時にはぜひ和牛の美味しさを味わってもらいたいですね。

※リージェントストリート近くで見つけた上州和牛のノボリと、ハロッズのready mealにもwagyuの文字がありました。