英単語を語源から学ぶメリットは?代表的な接辞と学習の際の注意点

2021.07.27

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なかなか覚えられない英単語。英単語集を購入したり、重要単語はカードにして覚えたり、イラストを入れてみたり、いろいろと記憶に定着させる工夫をしました。でも英単語にある法則があるようです。それを知れば、暗記しなくてもよさそうなのです。

英語の語源を押さえて学習するメリット

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英単語をパーツ毎に分解すると、意味が見えてきそうです。漢字と同じように、英単語もいろいろな組み合わせで成り立っているようです。

英単語の語源とは?

英単語はおおよそ3つの要素から構成されています。

接頭辞+語根+接尾辞

接頭辞は頭に付くものでinやex、unなどがあります。語根とは言葉の中心、根幹の意味で、pressやsignなどがあります。接尾辞は語根の後ろに付くable、tionなどです、これらが組み合わさって英単語を作り上げているわけです。

語源から英単語を学ぶメリット

例えば昨今よく聞くテレワーク。このお話は他のコラムにも書きましたが、テレフォンから転化してきるとばかり思っていたら、このtelには「離れて」という意味があることに気づきます。離れて仕事をするので、teleworkというわけです。
テレフォンもtele+phoneから作られ、他にもtele+vision、tele+scopeと英語の言葉の成り立ちを知ることができました。語源がわかれば、英単語の意味を予測することができるそうです。

英単語を覚えやすい

英単語の成り立ちがわかれば、英語の意味に納得でき、覚えやすくなります。語彙を増やし、ビジネス英語のコミュニケーションの幅を広げられそうです。英単語を分解し、その言葉の性質を探っていきましょう。さて、芋づる式に英単語の意味することがわかればよいのですが…

英単語学習で押さえておきたい基本の語源

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ではどんな接頭辞、語根、接尾辞があるのか、具体的にご紹介していきましょう。

接頭辞

ad「~へ」

「調整する」の英語はadjust。このadには、「~へ」の意味があり、justは「正義の」や「正しい」意味が含まれています。それで「正しい」方向へ持っていくので、「調整する」となるわけです。「ちょうどになる」でもわかりやすいですね。
このadjustの他、adの接頭辞を使った単語はadvise「忠告する」、admit「入れる」、adjective「形容詞」などがあります。さらにassist「支援する」も、このadから派生した言葉です。

con「共に」

共にを意味する接頭辞con+verire(元々の言語で「来る」の意味)で、convent「修道院」。神に仕えるために来る場という意味なのでしょうか。またcon+vineniens=convenience「便利」。コンビニエンスストアの元々の意味を持ちます。語根にnect「結びつける」でconnect、「接続する」になります。他にcontract「契約する」、constant「絶え間なく」、confirm「確認する」、contain「に含む」などがあります。

de「否定する」「下に」

これは「否定」を意味するde+clinare(元々の言語で「曲がる」の意味)で、decline「断る」。またde+facere(元々の言語で「作る」の意味)でdefend「断る」と、こちらも同じ意味になります。また「減る」を意味するdecrease、deduction「差し引く」、degree「学位」などもこのdeから派生した英単語たちです。

dis「否定する」

「失望させる」を意味するdisappoint、と「意見が合わない」を意味するdisagree、「嫌い」のdislikeと、比較的に推測しやすい単語が多いかもしれません。この他にdis+coverでdiscover「発見する」は、coverがなく見つけることができたという語源のようです。この接頭辞の単語が一番思い浮かびそうですね。

ex「外へ」

「輸出する」を意味するex+portでexportが一番わかりやすいでしょうか。この接頭辞にactを付ければexact「正確な」、sampleの前に付けば、example「見本」になります。その他にex+ceedでexceed「卓越する」、ex+pressでexpress「言い表す」、ex+hibtでexhibit「陳列する」があります。

in「否定」「中へ」

「目に見えない」を意味するinvisibleは、この接頭辞にビジュアルを足しての意味で、このinは否定を意味しています。その他に注ぐことを中にするからinjectionは「注射」、ドアの中だからindoor、それらの意味は伝わってきます。他に「収入」のincomerがあります。前述のexを使ったexpenses「支出」と合わせて覚えてみてください。

pro「前の」

「進歩」を意味するprogressは、pro+gredi(元々の言語で「進む」の意味)が組み合わされて作られています。他にproduceは導くという意味と合わせて「製造する」、 propertyは自分のものという意味を足して「所有」となりました。さらにテレビの「番組」programme(イギリス英語の元の綴り)、project「計画」などもあります。

re「再び」

推薦するというcommendare(元々の言語)を足して、recommend「勧める」はreを付けて強調したのでしょうか。その他にもre+gaigrer(元々の言語「得る」を意味する)regainは「回復する」、栄養ドリンクの名にありましたね。「気づく」のremake、「戻る」return、「却下する」rejectといろいろとありそうです。

sub「下の」

一番わかりやすい例がsubmarine。海のmarineの下にいるというわけです。でもsubmarineの英単語はもうご存知ですね。もう1つわかりやすい単語の例が、sub+wayで「地下道」です。イギリスでは地下鉄はundergroundなので、アメリカ英語と少し表現が変わります。他に「投げる」の意味のjectを足してsubject「題目」、「立つ」の意味を足してsubstance「実質」などがあります。

 

super「上の」

「見る」の意味を足してsupervise「監督する」、「顔」の意味を足してsuperficial「表面の」になります。マーケットに付けてさらに機能的にしたのがsupermarketなのでしょうか。今の意味では「上の」というよりは、「超」的な意味合いを持っているsuper。でも元々の意味は「上の」という意味でした。

sur「上の」

この接頭辞も「上の」で、vivere(元々の言語で「生きる」の意味)を加えてsurvive「生き残る」、「見る」という意味に付けてsuspect「疑う」があります。元々superと同じ意味で英語が作られていったようです。その他にsurface「表面」、surround「取り囲む」、survey「調査する」などがあります。

語根

duct「導く」

接頭辞con+ductでconduct「指揮する」、pro+ductでproduct「生産品」となりました。「中へ」を意味するintroと合わせてintroduction「紹介」と名詞形に派生していきます。「教育」のeducation、「疑惑」のseduction、「控除」のdeductionと名詞になっているものが見つかりやすい語根でした。

form「形づくる」

「正式な」を意味するformalをはじめ、formation「形成」とカタチにまつわる言葉が出てきます。接頭辞にinを付ければinform「知らせる」、reを付ければreform「改良する」となります。「1つであること」を意味するuni+formでuniform「制服」という単語はわかりやすい例です。ちなみにユニバースは「(ひとつの)宇宙」で、マルチバースは「多元的宇宙論」となるわけです。宇宙も単体ではないかもしれません。

ject「投げる」

接頭辞のproの項でも出てきましたが、project「計画」や、in+jectで「注射する」がこの語根を入れた単語になります。その他に「離れて」を意味するobを前に置くと、object「反対する」、reを付けてreject「却下する」と、物議を投げ出してしまうような意味合いも込められているようです。

tract「引く」

名詞にしてtractorが一番わかりやすい英単語です。その他にもattract「引きつける」、abstract「抽象的な」、contract「契約する」、そしてdistract「減じる」、subtract「減じる」とマイナスになる意味のものも出てきました。足し算引き算の「引き算」の英語はsubtraction。ちなみに足し算はaddition、こちらもわかりやすい単語です。

fer「運ぶ」

一番わかりやすい単語がferry、渡し船ですね。元々はferja、古ノルド語だそうです。「申し出る」offerもoffara、こちらも古ノルド語です。元々offeraは「神に捧げる」という意味だったようです。その他にもdifferentもduffer+entで派生した言葉。英語には古い英語以外に、歴史の奥底のさまざまな言語が隠されています。

mit「送る」

最近のウエイトコントロールのCMではよく耳にするcommitは、「委託する」という意味です。この語根のmittreは「置く・送る」を意味し、その他にもpermit「許す」も、ラテン語からの流れでできた言葉です。「伝える」を意味するtransmit、「支払う」remit、「服従する」submitなどの英単語が生まれています。

press「押す」

接頭辞にde+premere(元々の言語で「抑える」の意味)でdepress「下落させる」、re+premere(元々の言語で「抑える」の意味)でrepress「押さえつける」と、あまりよくない意味ばかり見つかってしまいました。「急行」や「特急」も意味するexpress。「表現する」という意味が本来でしたが、18世紀にspecial trainの意味から、expressとなっていったようです。

sta, st「立つ」

「国家」を表すstateをはじめ、stとstaを擁する英単語はいろいろありそうです。接頭辞in+stantでinstant「即刻の」、接頭辞のcon+stantでconstant「絶え間ない」など、現代の私たちが日常的に使っている言葉が出てきます。その他にもstation「駅」、stationery「文具」、stage「舞台」と頻繁に使う英単語ばかりです。

spect「見る」

語根にあるspectacle「光景」は見えるものとして意味していますが、映画などの宣伝に大スペクタルとなど使って、目を見張るような光景も想像させていましたっけ。その他に「尊敬する」を意味するrespect、接頭辞にexを付けてexpect「期待する」、suspect「疑う」など、spectを語根とする英単語があります。

vis「見る」

冒頭でご紹介したtel+vis「見る」でtelevisionが一番わかりやすいかもしれません。他にもsupervise「監督する」や、動詞のadvise「忠告する」があります。接頭辞がないものには、visual、visionと「見る」意味が立ってわかりやすい英単語になります。何と「訪れる」visitにも見に行くという元々の意味があり、査証のvisaも「見られるもの」だったようです。

接尾辞

able「可能」

可能を意味するable。「運べる」portableや、「目に見える」visible、今話題の「持続できる」sustainableと使える英単語がたくさんあります。「安定した」stable、「取り外すことができる」removableに、「合理的な」reasonable。このreasonableは、日本語のリーズナブルと離れてしまっていますが、「手頃な」という意味では伝わりそうです。

al「英単語を形容詞または名詞に変える」

「視覚的な」visualや、「国際的な」internationalはわかりやすい英単語です。「地域の」local、「手の」manual、「公式な」official、「選択の」optional、「主要な」principalと続きます。マニュアルは「手引書」という名詞として、プリンパルは「最も重要な人」や「校長」としても使われています。

ate「単語を動詞、形容詞、名詞に変える」

「循環する」circulateや「祝う」congratulate、「教育する」educateは、カタカナ英語でもateの意味は正しく伝わっているようです。「複雑にする」complicate、「指示する」designate、「終わらせる」terminateも最近よく使う英語です。英語はいつも正しく意味を捉えて、コミュニケーションをはかることを心がけましょう。

 

eject「投げる」

接頭辞のre「再び」を付けて、reject 「拒否する」、obを付けてobject「対象」、project「計画」などがあります。かつてよく見かけた文字がDVDやCDのデッキからメディアを取り出す時に見たejectの文字。元々は「噴出する」、「排出する」などの意味を持っていたようなので、「排出」を強めいていたのでしょうか。

ful「~に満ちた」

形容詞でよく使うbeautiful「きれいな」や、wonderful「すてきな」、graceful「優雅な」などよく使う英単語が並びます。その他にもcare+fulでcareful「慎重な」、fruit+fulでfruitful「豊かな」、thought+fulでthoughtful「思慮深い」などがあります。

 

fy「~化する」

スポーツの「予選」の意味で使うqualifiedは、qualify「資格を与えられた」から来ています。シェーン講師たちもqualified teachers「選ばれた講師たち」と表現できます。「満足させる」satisfy、「変更する」modifyがありますが、例えばクラス化すると訳せるclassifyは、まさにわかりやすい見本。日本語にすると「分類する」を意味しているのですから、よく意味が伝わってきます。

ion「単語をものに変える」

欲しい商品を購入したりする時に使う、auctionは「行動」のact+ionから成っています。今や通販サイトは女性をはじめ人気ですが、○○オクなどと省略して部分だけ使うカタカナ英語が多いので、ネイティブへの使用は気をつけましょう。「入場」や「入会」を意味するadmissionや、anima「命」と足してanimation、「命が吹き込まれたもの=アニメーション」などもそうです。

ive「単語を形容詞または名詞に変える」

命を持つものと合わさってalive「生き生きとした」の形容詞になりました。他にも「置く」を意味するposit+ive=postive「はっきりした」や、「引きつける」attract+ive=attractive「魅力的な」はわかりやすい例です。他にもintensive「集中的な」や、constructive「建設的な」などがあります。

tain「保つ」

「保つ」を意味するtainの前に、「共に」を意味するconを付けてcontain「を含む」。他にenter+tain=entertain「楽しませる」もわかりやすい一例です。「下から」を意味するsus+tain=sustain「維持する」には、さらに接尾辞ableを足して、sustainable「持続できる」と、旬な英語も見えてきます。

接頭辞、語根、接尾辞と、たくさんの言葉たちが積み重なって、意味を併せ持ち英単語は築かれていきました。

語源から英単語を学習するときの注意点

  • 英単語を語源から学ぶメリットは?代表的な接辞と学習の際の注意点

接頭辞や接尾辞に語根を合わせて、単語が形成されていることはわかりましたが、実はフランス語も数多く英語には取り込まれていますので、単純にその意味がわかるわけでもありません。
ノルマン征服で敗れたイギリスは、フランスの王を迎えて何百年もの間フランス語を公用語としていた歴史から、英単語もフランス語から多く派生しています。またヨーロッパの言語は、ラテン語からの派生のものも多く、ラテン語の知識のない私たち日本人がその意味することは至難の技。ただ類推するだけでは、英単語の意味を取り違えてしまいそうですので、気をつけましょう。

英語の初心者は先に基本単語を押さえる

英語の初心者は基本単語を覚える必要があります。部分だけではまだまだ難しいので、語源図鑑なども平行して学習していきましょう。2018年に発売された3人の著書の書籍が、わかりやすく人気のようです。

単語の正確な意味を調べる

語源を元にした英単語学習だけでは、正しい意味が取れない場合もあります。なぜなら例外があるからです。この語源を解明する方法だけでは、英語学習は完成しません。語源学習だけではなく、英単語を辞書で調べる習慣も併せ持ちましょう。

英語の語源がわかれば英語学習は楽しく進みます

  • 英単語を語源から学ぶメリットは?代表的な接辞と学習の際の注意点

英単語を丸暗記していただけでは、活きたコミュニケーションは獲得できないと思われます。英語という言葉に興味を持ち、好奇心を持って英語に対峙すれば、英語学習は効率よく進みます。
受験の際に英文読解の問題の中で、わからない単語があればできないと思ってしまうと、英語学習はそこで行き止まりになります。前後の英文を読み、その英単語が想像できる力があれば、受験には勝ち残れました。例えば「治療する」という単語にtreatがあります。ハロウィンでよく使う、‟Trick or Treat”のtreatです。「お菓子をくれなきゃ、悪戯するよ」とtreatには、「御馳走する」の意味もありますが、何かを「手当てをする」、ヘアトリートメントを思い浮かべればその意味も浮かんできそうです。

英語本来のコミュニケーション力を獲得したいなら、暗記だけの勉強ではなく語源学習を通じて、英語への理解を深め、知識を広げることをこの機会におすすめします。ただ英語を日本語として翻訳せずに、英語そのままのイメージがわかるような力がつけば、英語学習はひとつ突き抜けたと思われます。
文法も嫌~と拒絶せずに、勉強を重ねると意外と文法のルールもわかってきます。レベルに合わせた文法の学習法も取り入れて勉強を始めてみましょう。英語に毎日触れ、毎日何かを知る、その積み重ねが英語の習得につながるはずです。英語というものに興味を持ち、英語学習に励みましょう。

また最近はカタカナ英語が蔓延しています。英語だと思って使っても、ネイティブには通じないこともあります。和製英語を、英語として認識していると英語学習の妨げになってしまいます。ネイティブに使っていけない和製英語もまとめて掲載してありますので、こちらも併せてご覧ください。

ネイティブに通じない和製英語|まだまだあるカタカナの罠 SNSも通じない!!~さらに55選
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