Kensington Palace|ダイアナ妃と現王室の歴史をたどる
2019.08.31
1997年に遡りましょう。あの夏英国王室に悲劇が起こりました。1997年のあの夏、この宮殿が花で溢れかえりました。ダイアナ元皇太子妃の突然の死に、お住まいだったケンジントン・パレスに大勢の人々が詰めかけて哀悼の意を表したのです。当時ウィリアム王子もハリー王子もまだ15才と12才の少年でしたっけ。ケンジントン・パレスは元々、伯爵のお住まいとして17世紀に建てられたノッティンガム・ハウスだったようです。当時この場所はロンドンにありながらも郊外と言われた場所で、その後病気療養のイングランド国王に買い取られました。

ケンジントン・パレスの歴史的背景
ケンジントン・パレスは17世紀以来、王族の住まいとして使われてきました。歴史の中では、メアリー2世が1694年にこの宮殿で崩御するなど、重要な出来事の舞台ともなっています。王室の暮らしとともに歩んできた建物は、まさに英国王室の歴史そのものです。
現在、ケンジントン・パレスの一部は、観光客も見学できますので、ぜひお出かけください。煉瓦の館は瑞々しい緑に囲まれています。以前ここに行った時に、日本語の流暢なスタッフが館内を案内にしてくれたことがありました。彼は「この部屋で女王は天然痘で亡くなりました」と、日本語でお話くださった部屋が印象的でした。後で調べたら1694年に女王メアリー2世がここで崩御されたことを知りました。
現在のケンジントン・パレス
長い年月を経た今は、ウィリアム王子とキャサリン妃がお子さまたちとお住まいになっています。訪問すれば、歴史的な雰囲気の中に現代王室の生活が息づいているのを感じられるでしょう。
ケンジントン・パレスと王室のエピソード
そうそう、ハリー王子とメーガン妃の婚約発表をしたのが、ケンジントン・パレスのお庭でした。メーガン妃がダイアナ元皇太子妃のダイヤモンドのリングをつけ、二人で輝く美しい笑顔を見せてくれた場所です。ダイアナ妃の思い出とともに、新しい世代の王室の物語もここから始まっているのです。