Pillar Box~From the United Kingdom

2019.10.15

英国コラム

英国ではかつて赤くて丸いものと言われていたものです。
郵便発祥の国、英国のポストのお話をご紹介しましょう。

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英国のポストはピラーボックスと言います。赤くて丸いものは、日本のポストと同じ。それそのはず、英国の真似をしたのですから。
街角に立つさまざまなピラーボックスを、ひとつひとつ見てください。ERⅡR・VR・ERと記号がついています。これはそのピラーボックスがその国王と女王の時代に建てられたという証です。RはRegina・Rexで、その女王・国王の時代を意味しています。

1840年に始まった英国の郵便事業。1ペニーで手紙を届けてくれるのですから、画期的なシステムでした。切手もヴィクトリア女王の横顔が記されて発行され、街角に設置されたピラーボックスにはもちろん、VRのお印が刻まれました。1901年にヴィクトリア女王が他界されると、エドワード7世が即位され、ピラーボックスもERが刻まれるといった次第です。最初の色は緑色だったそうですが、ダブルデッカーと同じ赤に変わります。英国人は赤が好きなのかもしれませんね。

エドワード7世の治世は10年。その後はジョージ4世が継ぎます。このジョージ4世が、映画「英国王のスピーチ」の主人公バーティの父君。するとその兄君の皇太子は、シンプソン夫人との結婚を選び、王位から降りてしまったエドワード8世です。エドワード8世が、王位に就いたのはわずか8カ月。それでもエドワード8世のピラーボックスは作られていたのです。

さあここで貴重な「EdⅧを探せ~」です。街から街、ピラーボックスを見て回りますが、それらしいものはありません。調べてみるとロンドンの中心の街中にはないようで、少し離れた場所に点々とあるようで、見つかるわけありません。でもピラーボックスを見る習慣はまだ続いています。もしどなたか見つけましたら、お知らせくださいね。