the wallace collectionとは?ロンドンの隠れた美術館ガイド

2020.02.07

英国コラム

目次

  • The Wallace Collection~From the United Kingdom

the wallace collectionとは?ロンドンの隠れた美術館ガイド

ロンドンには数多くの美術館がありますが、the wallace collectionも、その一つです。

ロンドンのオックスフォード・ストリートにある高級デパート「セルフリッジ」の裏手をさらに北へ進むと、マンチェスター・スクエアの向こうに瀟洒な邸宅が見えてきます。この建物が、the wallace collection(ウォレス・コレクション)です。
もともとは侯爵の邸宅で、彼らが集めた絵画、陶器、家具などが展示されています。建物の豪華さに加えて展示品も見応えがありながら、入場はなんと無料。知る人ぞ知る、ロンドンの穴場的な美術館です。

フラゴナールの名作「The Swing」の魅力

ヨーロッパ各国の名画が並ぶ中、特に印象的なのが18世紀フランスの画家フラゴナールによる「The Swing(ぶらんこ)」です。
大きな木に吊るされたぶらんこに、ピンクのドレスをまとった貴婦人が軽やかに乗っており、その姿はまるで舞っているかのよう。後ろからぶらんこを押している人物も描かれており、さらに注目すべきは、スカートの下にいる謎の男性。
どこか意味ありげな表情でその男性を見る貴婦人の様子には、何かストーリーが隠されていそうです。

豪華な空間を無料で楽しめる理由

館内はまるで貴族の住まいに迷い込んだような優雅な空間で、展示物だけでなく建物そのものも大きな見どころです。
the wallace collectionは、創設者の遺言によって一般に公開されており、そのおかげで誰でも無料で訪れることができます。芸術を多くの人と分かち合いたいという精神が息づいています。

アフタヌーンティーも楽しめるカフェ

館内にはレストランとカフェが併設されており、特にアフタヌーンティーは高評価。
Let's have afternoon tea here.
ここでアフタヌーンティーを楽しみましょう。
美術館併設のレストランやカフェも、最近は質が高くなっています。展示をゆっくりと鑑賞したあとは、お茶とともに優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。