ナローリーディングのおすすめ~洋書を楽しむためのステップ

2019年06月04日
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英語の本を読みたいと思ってペーパーバックを買ったものの、途中で放棄してしまったことはありませんか?
人気のある作家の作品で、内容も面白いと評判だったので挑戦したものの、知らない単語の連続で辞書を引いているうちに気持ちが萎えてしまった…。とても残念です。
ペーパーバックを楽しめるレベルを目指して、ウォーミングアップをしませんか。

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読む力を伸ばす多読

英語を読む力を養い、語彙を身につけるために、「多読」が効果的だと言われます。とにかく沢山読むことが大事。とは言っても、楽しくなければ量をこなすことはできません。サクサク読めて、内容が面白ければ、「さあ、次は何を読もうか」という気持ちになります。

第二言語習得理論研究で有名なKrashenは、この量をこなす読書の一つとして、ナローリーディング(Narrow reading)という方法を提唱しました。
この読書法のアイディアは40年近く前に出されたものですが、最新の光トポグラフィを活用した脳科学研究でもその効果が実証されています。ナローリーディングとはどのような読み方をするのでしょうか。

ナローリーディングとは

ナローリーディングでは、初級者のうちから範囲をしぼったリーディングをする方が言語習得に効果があると考えています。好きな作家か興味のあるテーマを一つ決めて、数冊まとめて読むことをすすめます。
つまり、同じテーマに関して続けて本を読めば、背景知識が増えて理解しやすくなりますし、作家固有の文体や表現法に慣れてしまうと、同じ作家の本を楽に読めるようになります。意味が理解しやすいから、より習得が進むのです。同じ語彙が繰り返し使われるので自然に覚えてしまいます。
要は、知らない単語が多少あっても、あまり気にせずに、面白さに引きずられてどんどん読み進められるような本を選んでいきましょうということです。ちなみに、使われている単語の98%を知っていれば、全体の意味をとれるという研究結果もあります。1ページ当たり、5語程度というところでしょうか? 「簡単だな」と感じるぐらいのレベルがちょうどいいのです。

大人の学習者におすすめの本は

大人の方がこの方法を実践する際の具体的な方法を考えてみます。
① 主に外国の出版社(Oxford University Press, Cambridge University Press, Pearson, IPI/Black Cat Publishing, National Geographic Learning)などが、使用する単語や構文を絞ったレベル別のリーダー(Graded reader)を出しています。初級から上級まで幅広いテーマの本を揃えていますので、自分のレベルに合った、興味のある本を選ぶことができます。名作古典、ミステリー、ノンフィクションなど、バラエティに富んだラインアップは、出版社のWebサイトでお確かめください。
興味のあるテーマに関連するノンフィクションをまとめて読んでみるのも、原文読書の第一歩です。

② ①の豊富さは大きな利点ですが、「原文を書き換えてある」という点で、英語表現の面白さがやや損なわれている場合があります。
その点でおすすめなのは、英語圏の子どもたち向けの書籍を読むことです。
子ども向けと言っても、文字数が多いものにいきなり挑戦するのは意外と難しいようです。思い切って、文字がやや多めの絵本から始めると、学校で習わなかったような、日常生活に密着した語彙を知ることができます。その後、小説を読む際に役立つそうです。
児童書には人生の深淵にふれるような良書があります。気に入った作者の作品をまとめて読み進むことは楽しいだけでなく、英語力の向上に効果的です。

英語のネイティブスピーカーが楽しむ原書を読めるというのは、最高の目標です。そこに至るまでの過程も楽しみながら沢山の本を読めたら、一挙両得ではありませんか。