英語のクリスマスメッセージ|ビジネスシーンで送る際のマナーとは?

2018.11.29

お役立ち情報

いつの間にか肌寒くなって、町にはクリスマスツリーもちらほら見られるようになりました。子どもへのプレゼントや恋人とのディナーなど、クリスマスに向けて考えることは人によって様々です。中には海外の取引先にクリスマスカードを送ろうと準備している方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、クリスマスカードの存在意義やビジネスシーンでの書き方をご紹介します。

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欧米で見られるクリスマスカードの習慣

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欧米で送られるクリスマスカードとは?

日本ではあまりメジャーではないクリスマスカードですが、欧米ではお世話になった人にクリスマスカードを送るのが一般的です。
親や子ども、祖父母といった親戚にはもちろんのこと、友だちや会社の上司、取引先など、あらゆる人に対して送ります。日本でいう年賀状のようなものですね。
ホリデーシーズンに入ると、文房具ショップやスーパーマーケットの一角に多種多様なカードが並びます。選ぶだけでも楽しいものです。
ジョークの通じるような親しい間柄であれば、かわいいトナカイの飾りがついたカードや、”You know what I got for Christmas? Fat. I got fat.(私がクリスマスに何をゲットしたかわかる?脂肪。脂肪よ。)”といったジョークの書かれたカードが送られたりもします。

欧米のビジネスシーンでクリスマスカードを送るメリット

欧米では、ビジネスの取引先にもクリスマスカードがよく送られるのは先述のとおりです。
クリスマスカードを送ることで、良好な関係を築いていきたいという気持ちを伝えることもできますので積極的に送ると良いでしょう。特に遠いところから届くカードというのは嬉しいものですので、日本から海外の取引先に送るのもおすすめです。
送られて来たクリスマスカードの中から特に気に入ったカードをデスクに飾る人もいます。もし自分の送ったカードをデスクに飾ってもらえたら、他の社員に取引先との良好な関係をアピールすることが出来ますね。

取引先へクリスマスカードを送る際のポイントは、シンプルなデザインのカードを選ぶことです。
既に確固たる信頼関係が築けているならともかく、普段はビジネスの会話ばかりしているわけですから、上記のようなジョークを含んだカードを送られると相手も困惑してしまいます。シルバー一色やゴールド一色といった、シンプルかつ高級感のあるデザインなどを選ぶのが無難でしょう。

取引先に英語で送るクリスマスメッセージの文例集

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クリスマスカードを買ってきて、いざ英語でメッセージを書こうとすると筆が止まってしまう人は多いのではないでしょうか。
せっかくカードを送るのだから、一般的な文例だけに終わってしまうのは勿体ないですが、最初の一言だけでも格好良く決めたい人のために文例をご紹介します。

 

一般的なメッセージ

まずは、宗教色を薄めたよく使われるフレーズです。
迷ったら最初の一言はこれを書いておけば間違いなしです。

・Greetings of the Season and Best Wishes for the New Year.
訳:季節のご挨拶と、新年のご多幸を祈念申し上げます。
一番スタンダードな表現です。「クリスマス」とは言っていませんが、”Greetings of the Season”でホリデーシーズンの空気感を伝えることもできます。

・Many Good Wishes for a New Year of Happiness and Prosperity.
訳:新年のご多幸と繁栄を祈念申し上げます。
新年のみにフォーカスした、クリスマス要素が薄めの表現になっています。年賀状と同じ意味合いで送ることができます。

 

フォーマルなメッセージ

次は上に挙げた文例より、さらにかしこまった印象を与えるメッセージです。
企業からの正式なメッセージとして使われるものとなります。

・To our Customers and Friends,
We extend our Best Wishes for a Joyous Holiday Season and successful New Year.

訳:お世話になったお客様へ
楽しい休日を送られ、良き新年を迎えられることを祈念申し上げます。

顧客に対して送るメッセージです。最初の” To our Customers and Friends,”の部分は、クリスマスに限らず顧客にカードを送る際に使うことができます。
ただ、”Friends”で親しげな雰囲気を出しているので、お詫びの手紙などには使わないほうが良いでしょう。

・The team at [company name(会社名)] wishes you peace, joy and prosperity throughout the coming year. Thank you for your continued support and partnership. We look forward to working with you in the years to come.
訳:弊社○○チームは、貴殿の来る年の幸福と繁栄をお祈りしています。いつもご支援ご協力を賜りましてありがとうございます。今後も一緒にお仕事させていただくことを楽しみにしております。

一緒に仕事をしている取引先に対して送るメッセージです。(会社名)の部分には自社の会社名の英語表記を記載します。
過ぎた年の感謝を伝えるとともに、これからも良い関係を続けていきたいという意思をストレートに表現することができます。

ビジネスシーンで英語のクリスマスメッセージを送る際のマナー

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上記の文例を確認して、今にもメッセージを書き出そうとしている人もいるでしょう。しかし、ちょっとお待ちください。クリスマスメッセージの送り方にもマナーがあります。念のため、そのマナーを確認してから書き始めましょう。

相手の宗教を確認する

何よりも先に確認しなければならないのが、送り先の相手の宗教です。
日本と違って世界にはキリスト教以外の宗教の信者が多く存在します。
そしてクリスチャン以外にクリスマスメッセージを送ることは失礼にあたるのです。日本にいるとその意味を忘れがちですが、そもそもクリスマスはキリスト教の祝祭だからです。

そのため、”Christmas”という言葉を含むカードを送ることができるのは相手がキリスト教の信者である場合に限られます。
それ以外の宗教の場合は、”Christmas”と書かれたカードは送らないように気をつけましょう。

体裁を整える

相手の宗教を確認して、どのようなメッセージを書くかが決まったら、次は体裁を確認しましょう。
一般的にメッセージはカードの中央に来るように書きます。左寄りで書いたからといって失礼にあたるわけではありませんが、中央に書いたほうが見やすいからです。
また海外でクリスマスカードを買うとメッセージ欄に罫線が全くないことが多いですが、空欄を全て埋めようとする必要はありません。大事なのは気持ちと読みやすさなので、一言二言、心を込めて、空欄の真ん中に大きめの文字で書けば良いのです。

メッセージを書き終えたら、次は封筒に相手の住所と宛名を書きます。封筒の真ん中もしくは右下に、ハッキリと大きく記入しましょう。できれば印刷ではなく、ここも手書きで書いたほうが心は伝わります。
送り主である自分の名前・役職名・会社名・住所は、相手方の宛名を書いた同じ面の左上に記載します。このとき、送り先との区別をつけやすくするために、文字は小さめにするよう心がけてください。
また、送り先の名前の前に"To"、自分の名前の前に"From"を書いておくことでも間違いを防げます。

送る時期に配慮する

メッセージと宛名は上手く書けたでしょうか?では次は、クリスマスカードを送る時期を確認します。
欧米では、クリスマスカードはクリスマスの前に届いても違和感なく受け取ってもらえます。
むしろ、ホリデーシーズンに入る前の12月15日頃までに到着するように送ったほうが喜ばれるでしょう。なぜなら、ホリデーシーズンに入ると出社している社員が少なくなるため、せっかく送ったカードを見てもらう機会が減ってしまうからです。
ちなみにホリデーシーズンとは、年末年始の休業時期を指します。「12月20日頃から」としている会社が多いです。そのため、送り先の国にもよりますが、遅くとも12月の初旬には郵便局で送付手続をとるのがおすすめです。

喪中の場合は色や柄に配慮する

日本の年賀状の場合、「喪中」という考え方があるため、「クリスマスカードにも同じようなしきたりがあるのかも…」と思う人もいるでしょう。安心してください。年賀状とは違い、クリスマスカードは喪中の場合も送って良いとされています。
ただし、相手の人が日本文化に詳しい方であったりすると、「喪中ではないのかな?」と思われる可能性もあります。そのため、喪中にクリスマスカードを送る場合はできるだけ地味な色や絵柄のカードを選ぶのが無難でしょう。

メールの時代だからこそ、クリスマスカードを!

海外から絵はがきが届くとワクワクしますよね。それが綺麗なクリスマスカードだったら尚更です。
メールで季節の挨拶をするのも悪くないですが、相手の笑顔を想像しつつ、今年はぜひ、欧米の取引先に丁寧なクリスマスカードを送ってみてください。