cornish pastyとは?英国発の伝統パイの魅力と本場の味
2019.11.15
英国のコーンウォールで生まれた美味しい~コーニッシュ・パスティ。
英国の南西部のコーンウォールで考案されたコーニッシュ・パスティ。牛肉、じゃがいも、玉ねぎなどを詰め込んだパイで、別名コーニッシュ・パイとも呼ばれています。
コーニッシュ・パスティってどんな味?
コーニッシュ・パスティは、見た目はシンプルな半月型のパイですが、中にはしっかり味のしみ込んだ具材がたっぷり。牛肉のうまみとじゃがいものホクホク感、玉ねぎの甘みが絶妙にマッチしており、ほんのりとした塩気とパイ生地のサクサク食感がやみつきになります。冷めてもおいしく、持ち運びにも便利なので、軽食としても重宝されています。
屋外でも安易に食べられるパスティとして、今でもとても人気です。それもそのはず。コーンウォール地方の炭鉱で働く人々が食べられるように工夫されているからです。それはパイで包んだ耳のようなそのカタチ。食べやすいようにそこを掴むように作られています。また冬の朝に温かいコーニッシュ・パスティを懐に入れて炭鉱に出かけたそうです。生活の知恵がたくさん隠されている食べ物のようです。
“A meal in itself” ~それだけでごちそう
イギリスではコーニッシュ・パスティを“A meal in itself”(それだけで食事になる)とも呼びます。一つでお腹が満たされるほどボリュームがあり、炭鉱労働者にとっては栄養も取れて携帯しやすい理想の食事でした。現代でもランチや軽食として手軽に楽しめる一品として親しまれています。
いろいろなレシピがあり、玉ねぎ、チーズ、ベーコンなどもあるそうですが、コーニッシュ・パスティと呼べるものはコーンウォールで作られた牛肉とじゃがいも、玉ねぎ、スィードと呼ばれるカブのような野菜も加えて作られるもの。他のものはただのパスティになるそうです。
家でも作れる?コーニッシュ・パスティの基本レシピ
最近では日本でもレシピサイトや料理動画でコーニッシュ・パスティを紹介する人が増えています。強力粉とバターで作るパイ生地に、牛肉、じゃがいも、玉ねぎ、そしてスィード(またはカブ)を加えて包み、オーブンで焼き上げるだけ。手間は少しかかりますが、焼きたての香ばしい香りと中身のジューシーさは格別です。冷凍保存もできるので、まとめて作っておくのもおすすめです。
ほんのり温かいコーニッシュ・パスティをいただいて、午後の仕事も頑張れそうですね。