Fitzrovia~From the United Kingdom

2026.05.04

英国史雑学

これはフィッツロビアと呼ばれるエリア。ロンドンの北、リージェントパークの南にあたるエリアで、18世紀に本格的に開発されました。オックスフォードサーカス駅の北東、ロンドン大学のガワーストリートまでがフィッツロビアと呼ばれています。

かつては作家のヴァージニア・ウルフ、劇作家のバーナード・ショー、若き日の画家のジョン・エヴァレット・ミレイたちが住んでいたフィッツロビア。このフィッツロビアの名は、1930年代にここに集まって来ていた自由で独特な人たちによってその名で呼ばれるようになったようです。その人たちのたまり場はパブ。画家のオーガスタス・ジョン、作家のジョージ・オーウェル、「ボヘミアの女王」と呼ばれた芸術家のニーナ・ハムネットたちの個性的な人たちがここに集まっていました。

元々はこの地は19世紀末まではグラフトン公爵の領地でもあり、初代フランス語のフィッツロイ―王の息子を意味する姓からその名がつけられたようです。その名を冠したフィッツロイスクエアは、貴族や有力者たちのロンドンの家のタウンハウスからの眺めのために造られました。邸宅から庭代わりとしてしたスクエアはフィッツロビア唯一の緑地。さまざまな人々たちがフィッツロビアに住み、フィッツロビアのパブで語り合った時間がここにありました。芸術家や作家たちのマインドが今でも息づくフィッツロビア。今でも数多くのテレビ制作会社、建築家やインテリアデザイナー、アーバンプランナーたちがフィッツロビアを拠点としています。またここから新たな息吹が生まれようとしています。

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写真のパブの向こうがフィッツロビアのエリア。この辺りだと思って歩いていましたが、もう少し先でした。フィッツロビアはロンドンのランドマークのBTタワーがあるエリア。BTタワーは2024年にアメリカのホテルグループに売却されてしまいました。その後BTタワーはホテルとして再利用されるとのことですが、壊さないで大切なロンドンの財産にしてほしいと願います。また写真の白い建物の前はフィッツロイスクエア。住宅から緑を楽しめます。