Mobcap~From the United Kingdom
2026.12.24
小学生の頃に持っていた人形が、シンプルなフリルのついた帽子を被っていました。素材はコットンで同じ色で同じ素材のドレスを着ていたのですが、ずっとこのキャップみたいな帽子が気になっていました。でも長いことその名はわからず、ほったらかしたままでした。少し前にナーサリーティのことを調べた時に出てきた画像、それがそのキャップだと気づきます。昔女性が被っていたキャップを調べてみました。
ジュリエットキャップの文字を見つけます。これはシェイクスピア作「ロミオとジュリエット」のジュリエットが被っていたもので、編んだ帽子のこと。今でもウェディングベールのヘッドドレスでも使われていました。次に見つけた女性の昔のキャップはリージェンシーメイドのキャップ。これは頭を覆い、髪の毛が落ちないようにしていたものでエプロンドレスとおそろいになっていました。ナーサリーティの画像の女の子は確かにこれだったかもしれません。
そして見つけました。その名はモブキャップ。頭部がふっくらとして丸く、ギャザーやプリーツが寄せられた布の帽子のことで、18世紀から19世紀にかけてはボンネットと呼ばれたものでした。イギリスの女流作家のジェーン・オーステインが被っていたものがボンネットで、オースティン原作の映画やドラマでは女性たちが被っているのを見ていたのを思い出しました。つばのないカジュアルな室内用の帽子のボンネットは、やがてヴィクトリア時代のメイドやナースたちのキャップになっていったので、リージェンシーメイドのキャップも同じ流れのものでした。
やっとその名がわかったモブキャップ。けれどそのmobはだらしないという意味で、カジュアルなスタイルだったようです。でもこのモブキャップ、今もよく使われています。シャンプーキャップとも呼ばれている使い捨てキャップ、パンデミックの時に医療スタッフがつけていたのがモブキャップでした。衛星管理のために、医療用や食品工場の現場などでも使われているモブキャップ。手術をする時にも私たちはモブキャップを被せられます。確かにギャザーがついて誰の頭にもフィットします。

