Ulster Fry~From the United Kingdom
2026.10.05
どう見てもフルブレックファストなのですが、これってアルスターフライと呼ばれているそうなんです。アルスターフライはアイルランドの朝食。とてもボリュームがあり、調理された朝食のアルスターフライって、フルイングリッシュブレックファストとはちょっと違うようです。
フルブレックファスト、またはフライアップ、アルスターフライとも呼ばれる朝食は、ヴィクトリア時代に人気になりました。フライドハムとエッグ。これは日本でもパン朝食の定番になっています。イギリスの朝食は元々パンとジャムやマーマレード、オートミールやポリッジなどの簡単なものでした。卵とベーコンが17世紀頃には加わり、紅茶が出回るとますます豪華な朝食となってきます。
BBCのアルスターフライのレシピはソーダブレッドの作り方から入っています。このソーダブレッドがアルスターフライの要のようです。アイルランドの主食で発酵時間がなく、卵もナッツも使わないので健康志向、そして薄力粉と重曹、食塩、バターミルクを混ぜて焼くだけ。ソーダブレッドを焼いている間に、ポテトファールと呼ばれるマッシュポテトを使ったパンケーキを作ります。マッシュポテトと小麦粉と塩を混ぜ合わせてフライパンで焼くポテトファール。そしてソーセージ、切ったトマトとマッシュルーム、ベーコン、市販のブラックプディング―これは豚の血が入った真っ黒なソーセージ、これをローストして塩胡椒で味つけ、目玉焼きの黄味が少し固まるまで焼きます。
その盛りつけは全部同じプレートです。片側にポテトファール、逆側にスライスしたソーダブレッドとバター、ソーセージ、トマト、マッシュルーム、ベーコン、ブラックプディングと目玉焼きを盛りつけます。これだけ盛りだくさんの朝食なら、当分お腹は空きそうにもありません。イギリスでは生のトマトより焼いたものが朝食には登場します。元々野菜にも火を入れる慣習があるようです。
ではフルイングリッシュブレックファストとの違いは何でしょうか。フルイングリッシュブレックファストはソーセージ、ベーコンと焼いたトマトとマッシュルーム、目玉焼きは同じですが、ベイクドビーンズと薄いスライスのトーストがよく出ます。スコットランドの朝食にはブラックプディングにハギスが加わっているのでここが違いのようです。
アルスターフライは、1つのフライパンで順序よく焼いていくので合理的です。しっかり朝食を食べてしっかり働く、そんな気質がアルスターフライこと、フルアイリッシュブレックファストには込められているようです。
※写真のアルスターフライはベイクドビーンズがあり、ちょっとフルイングリッシュブレックファスト寄りでした。

