Vanderbilt Family~From the United Kingdom
2026.09.14
前回のロンドンではヴァンダービルトという名がついたホテルに3日ほど滞在しました。でも帰国して貴族のことを調べていると、このヴァンダービルトのファミリーネームを見つけます。それは第9代マールバラ公爵夫人のコンスエロ・ヴァンダービルト。公爵一家の肖像画を観たことがありますが、たおやかで線の細い美しい容姿の女性です。
実はヴァンダービルト家はアメリカの大金持ちの一族でした。海運と鉄道の事業で財を成し、隆盛を極めました。1877年に生まれたコンスエロは数多くの求婚を受けましたが、選ばれたお相手はイギリスのチャールズ・ジョン・スペンサー=チャーチル、後の第9代マールバラ公爵。やがてイギリスの首相となるウィンストン・チャーチルと従兄弟の間柄の貴族でした。その挙式は1895年のニューヨーク。実質それは政略結婚でマールバラ公爵家は結婚の一時金で500万ポンド、毎年2万ポンドの巨額を得たと言われています。
ヴィクトリア&アルバート博物館、自然史博物館の並びにあるヴァンダービルトのホテル。1978年に買収されホテルとしてリノベーションされたようです。白亜のホテルのエントランスの階段を昇るとレセプション。明るいオネエサンが迎えてくれましたが、「来たことがあるでしょう?」と訊かれ、「初めて」と答えます。誰かと似ていたのでしょうか。このホテルは元々10棟ものタウンハウスをまとめたもので、確かにレセプションから部屋まではリフトで上がってからも細い廊下を延々と歩きました。途中で何度もドアを開け、たどり着いた部屋はどうやらレセプションの真上だったようです。レセプション側にリフトはなかったみたいでした。
チェックインして荷物を整理すると、スーパーマーケットに出かけます。買い物を済ませてホテルに戻るとリフトで同じ宿泊客の女性と出会います。リフトに乗りカードキーをタッチするとその階に止まるようになっています。でもその女性はこのカードキーは不具合があって、7回もタッチしたと言っていました。「Have a nice evening」と言って別れ、また長く細い廊下を延々と部屋へ。途中で階段があり、そのうえにも客室があるようですが、重いキャリーバッグを持ってあの部屋は大変💦と見ていました。
でも公爵夫人となったコンスエロもこの場所にいたことはあったのでしょうか。結局コンスエロは2人の息子をもうけ、公爵とは25年後に離婚することになります。マールバラ公爵家はヴァンダービルトの財力のおかげで、カントリーハウスのブレナムパレスを維持管理できました。コンスエロはウィンストン・チャーチルとのつながりは保っていたようです。2人の写真が残っています。若き日のチャーチルはまだ頬の赤い青年顔、コンスエロは楽しそうな笑顔で写真に収まっていました。
※写真はホテルのエントランスとロビー。ロビーにはヴァンダービルトのどなたかの肖像画がありました。また廊下から階段に続く先にも、何やら由緒ありそうな絵画があります。

