ロンドンの穴場エリア「hackney」を歩く旅

2024.08.11

英国コラム

目次

  • Hackney Central~From the United Kingdom
  • Hackney Central~From the United Kingdom
  • Hackney Central~From the United Kingdom

ハックニーセントラルという名はこの日初めて知りました。連れ合いが買い物に行きたいショップ、それがその駅の近くにあるので出かけることにしました。この日のロンドンは信じられないくらいの好天。陽ざしも強くなってきています。

その駅はロンドンの中心から30分ほど。途中からオーバーグラウンドに乗り換えます。このラインは2007年に開業、ロンドン南西部のリッチモンドから北東部のストラットフォードまでを結んでいるノースロンドンラインというものでした。

ハックニーセントラルへのアクセス方法

ロンドン中心部からハックニーセントラルへ行くには、地下鉄とオーバーグラウンドを乗り継ぐのが便利です。主要駅からは約30分で到着し、観光にも最適な距離です。

さて駅の改札を出ると細い路地に進みます。線路の横の抜け道、それが近道のようです。大きな通りを抜けて進むとイギリスでは有名なスーパーマーケットの大型店も見えてきます。

通りを彩るアートと街の雰囲気

路地に入ると小学校の建物があり、黄色と青のアイアンワークで学校の様子が描かれています。その隣もカラフルで印象的なイラストが、黒い建物の上にペイントされ通りを彩っています。

ハックニーセントラルはかつてハックニービレッジと呼ばれていました。中世の時代にはヘンリー8世が宮殿をこの地に構え、ロンドン郊外の保養地の役割も果たしていたようです。裕福なロンドンの人たちが田舎暮らしを求めて、ハックニーに移り住んだ時代から、今は移民たちの街に変わっているようです。

ハックニーの歴史と変化

中世には王族の保養地だったハックニーも、産業化と都市開発により大きく姿を変えました。今では移民が多く暮らす多文化共生の街へと変化し、公営住宅の需要も高まっています。

  • Hackney Central~From the United Kingdom
  • Hackney Central~From the United Kingdom

19世紀のヴィクトリア時代に古い建物が取り壊され、郊外の村の風情は消えてしまったようです。今では多くの公共の住宅が建てられ、高層の建物も目に入ります。イギリスの高層階のフラットはカウンシルフラットと呼ばれる、公営住宅。ハックニーでの公営住宅の需要は高く、登録しても長い期間待たされるそうです。

さて買い物を済ませ駅までの道を戻ります。途中大型のスーパーマーケットに入ると、値下げ品のストロベリーを見つけます。完熟していてとても美味しそうです。もちろん買って帰ります。写真の駅までの抜け道もしっかり覚えていました。

ビールが飲みたくなる暑い午後、駅で電車を待ちながら、さてどこのパブへ行こうかと相談。郊外のストラットフォードへ向かうホームにもたくさんの人が電車待ちをしています。電車の架線があるハックニーセントラル。ロンドンでは電線は地中にあり景観を損ねないようにしているので、何だかこの電車の架線がとても長閑で、のんびりとしたハックニーセントラルに似合っていました。