コレ知ってる?イギリスでよく使われる英語フレーズ

2024.01.27

英会話フレーズ

以前イギリスに留学していた時に、くしゃみをするとすぐにBless youと言葉をかけられたことがあります。何? と思っていたら、他の人がくしゃみをしても同じように使われています。こんなフレーズ、日本では聞いたことがありませんでした。

このbless youはアメリカでも使われ、元々は「神のご加護がありますように」との意味を込めていました。くしゃみをすると身体から魂が抜けて病気になってしまうという懸念から「お大事に」の意味で今は使われています。

日本では聞けない、聞いたことのない日常会話はたくさんあります。今回はイギリス英語の英語表現アレコレをご紹介します。



イギリス人がよく使う英語表現-単語

  • コレ知ってる?イギリスでよく使われる英語フレーズ

イギリスで耳にしたフレーズ。え、何? と驚きの連続でした。まずはloo。ご存知でしたか?

▼loo:トイレ

アメリカではbathroomやrestroomがよく使われますが、イギリスでよく使われるのはlooという単語です。

Where is the loo?
トイレはどこですか?

I need the loo.
トイレに行きたいのですが

とネイティブたちの会話に出てきます。元々はトイレのなかった時代に、人々はおまるーチェンバーポットを使っていました。このポットをお屋敷の使用人たちが窓から外に捨てていたそう。何とも不衛生なお話ですが、ポットに気をつけての言葉のフランス語からlooになったようです。

▼lift:エレベーター

アメリカ英語ではelevatorですが、一般的にイギリス人はliftと呼んでいます。

Where is the lift?
エレベーターはどこですか?

確かに持ち上げるのでリフトです。ロンドンの地下鉄はリフトがたくさんあります。日本のような小型のものではなく、大型で荷物も十分に乗せることができます。ただリフトまでに階段があることも多々あり、車椅子やベビーカーの利用はどうなんでしょう。疑問は残ります。

▼flat:アパート

アメリカではapartment-アパートと使います。日本と同じ呼び名です。イギリスはflat。平屋の意味ではありません。集合住宅はテラスハウスと呼ばれ、建物はつながっていても1階から4階まで縦割りに区画されています。フラットは1フロアの集合住宅で、日本のように1ルームマンションなどと呼んではいけません。マンションは邸宅のことで、日本語の意味と変わってしまうからです。

▼queue:列

イギリスでは列のことをqueueと言います。

Are you in the queue?
列に並んでいますか?

There is always a queue at that cafe.
あのカフェはいつも行列ができています。

などと使っています。イギリス人のqueueのルールは徹底されています。日本のオジサマやオバサマたちがよくやってしまう割り込みなどしたら、冷たい視線を浴びせられて、

Excuse me, we were here first.
すみませんが、私たちが先でしたよ。

と言われます。気づかなかった時はすぐに謝りましょう。

▼chips:フライドポテト

イギリスの国民食とも言われるフィッシュ&チップス。白身のフライとフライドポテトの組み合わせです。日本ではチップスはポテトチップスを連想してしまいますが、ポテトチップスはイギリスではcrisps。このcrispはカリッとシャキとした意味があります。

I’ll have fish and chips.
フィッシュ&チップスをください。

Do you have crisps?
ポテトチップスはありますか?

と使い分けしてみてください。

▼ground floor:1階

イギリスの建物の1階はground floorと呼びます。2階は1st floor、3階は2nd floorと、日本の階数から1階マイナスでカウントしていきます。

▼football:サッカー

日本ではサッカーと言いがちですが、発祥の地イギリスではフットボール。もちろんサッカーでもわかってもらえますが、イギリスではフットボールを使いましょう。

▼underground:地下鉄

イギリスから日本に来た友人に、あれがアンダーグラウンドと高架にある地下鉄を指すと、オーバーグラウンドだよと言われてしまったことがあります。けれどイギリスの地下鉄路線も高架線を走っているところはあります。

▼aubergine:ナス

アメリカでナスはeggplantと呼んでいます。確かにナスは卵のようなカタチの植物です。イギリスではaubergineと呼び、まるでフランス語のような発音です。イギリスは11世紀ヘイスティングスの戦いで敗れ、フランスから王さまを迎えました。フランス語が公用語になった長い時代もあり、フランス語から転訛した英単語は実はたくさんあるのです。

▼petrol:ガソリン

イギリスではガソリンをペトロ―ルと呼びます。ガソリンスタンドはペトロ―ルステーションとイギリスでは呼んでいます。イギリスにいると緑と黄色のロゴのBPをよく見かけます。BPはBritish Petroleumの略。石油を意味するpetroleumがpetrolになっています。


イギリス人がよく使う英語表現-フレーズ

  • コレ知ってる?イギリスでよく使われる英語フレーズ

次は日常会話から知ったフレーズです。耳から聴く英語体験、ご紹介していきましょう。

▼lovely:素敵、素晴らしい、美しい、いいね

イギリスでよく耳にするlovely。素敵、素晴らしい、美しいなど、ポジティブな意味を持つ形容詞ですが、あいづちやお礼の言葉でもよく口にされています。

Lovely!
素晴らしい!

Lovely.
(それで)結構です。

It's so lovely meeting you.
お会いできて嬉しいです。

 

▼fancy~?:~はいかが?

名詞のfancyは「空想」や「思いつき」、形容詞のfancyは「装飾的」や「派手な」の意味で使われますが、イギリスではこんな使い方もします。

Do you fancy a drink next Friday?
次の金曜日にお酒を飲みにいかない?

日本ではファンシーグッズなどで使われ、かわいいの意味が強調されがちです。このfancyにはいろいろな意味合いがあり、使い分けには気を遣いそうです。無難なひと言をご紹介しましょう。

It's very fancy.
とてもおしゃれです。

▼quarter past:15分過ぎ

12時15分に待ち合せをするとtwelve fifteenですが、イギリスではquarter past twelveと表現していました。15分前から、eleven forty-fiveと言うところですが、quarter to twelveと言っていました。

quarter past twelve
12時15分

quarter to twelve
11時45分

The appointment is at quarter to twelve.
約束は12時45分です。

▼Oh dear!:大変!

驚いたときや残念な気持ち、何かやらかしてしまった時に使える便利なフレーズです。

Oh dear…
まあ…

▼Cheers!:ありがとう!

このcheersはよく乾杯の時に使われますが、イギリス英語では“Thank you.”の意味で使われています。例えば、

店員:Here’s your change and your receipt.
おつりとレシートです。

客:Cheers!
ありがとう!

▼Ta:ありがとう

イギリスでよく使われるとてもカジュアルな口語表現です。また2つつなげるとta-taは「バイバイ」の意味になります。

Ta.
ありがと。

Ta-ta.
またね。

▼gutted:がっかりした

元々は動物の内蔵を取り除くという意味で、内臓を抜かれたようにから、ガックリするという表現で使われていたそうです。でもちょっとこの表現はスラングなので、ビジネスシーンでは使わないようにしましょう。

I‘m gutted.
すごくがっかりだよ。

▼skint:お金がない

 

皮をはがすskinnedの意味からきていて、やがてskinに変わりお金がない意味になっていったそうです。でもこちらもスラング。同僚や仲間たちとの会話表現なので、ビジネスシーンでは口にしないようにしてください。

Do you want to go to the pub tonight?
今夜パブ行かない?

I can’t, I’m skint.
行けないわ~、お金が全然ないの。


スラングは知っていても使わない方が無難

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日常会話で「rubbish」がよく使われていて、あれ?ゴミってtrashやgarbageって言わないの?と思うことがありました。でもコレ。「ゴミ」の意味ではなかったのです。

▼rubbish:ゴミ

アメリカではtrashやgarbageがよく使われますが、イギリスでゴミはrubbish。

Put it in the rubbish bin, please!
それはゴミ箱に捨てて!

This book is rubbish!
この本は本当につまらない!

このrubbish=「つならない」はスラングなので使うことはおすすめしません。意味だけ知っておいてください。

スラングをよく口にしてしまうとビジネスシーンでも使ってしまう恐れがあるので、なるべく言葉にしない方が無難です。またよくイギリス英語でmateをfriendの代わりに使うとも言われていますが、これは男性の友人に使う呼びかけのようです。知らないで女性が使うとどんな感じになるのでしょうか。日本語の「ダチ」に近いのかもしれません。やはりスラングの取り扱いは注意しましょう。

シェーンの一般英会話レッスンではイギリス英語を使いながら、ビジネスシーンでも使える日常会話のレッスンを行っています。英会話は基本が大切です。ベーシックな会話をきちんと取り入れて、自分の英語の言葉にしていきましょう。