知りたいけど実はよく知らないロンドンのおトイレ事情―イギリスのLooって何???

2023.08.05

お役立ち情報

イギリスのトイレ、それは日本と同じです。でも少し違うところ、最近は便座が日本より大きいかもしれません。ヒップの大きな人はイギリスにはけっこういらっしゃいますから大きくなったようです。またイギリスのトイレットペーパーもロールではなく、1枚1枚分かれて出てくるものにも出会ったことがあります。

さて海外での外出中にトイレに行きたくなったら、駅? ホテル? 日本ではコンビニの利用が一番高いそうですが、イギリスはコンビニみたいなものはあるけど、そこにトイレがあるのを見たことがありません。知りたいけどよく知らないイギリスのおトイレ事情、それを今回はご紹介しましょう。でもその前にイギリスではトイレを、別の名で呼んでいるのです。

イギリスのトイレはルーと呼ばれています

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Where is the loo? トイレはどこですか? イギリスではこれで通じてしまいます。レストルーム、バスルームとイギリスやアメリカではいろいろと呼び方が違うと聞いたことがあります。でもイギリスではルー。何ともかわいい呼び名です。その由来は諸説あり、どうしてその呼び名になったのか定かではないようです。昔のやんごとなき人たちは部屋でお風呂もトイレも済ませていました。トイレはチェンバーポットと呼ばれていた、日本のおまるのようなものを使っていました。それを窓から外に飛ばしたという際どいお話も残っています。その「ポットに気をつけて」のフランス語がルーになったとか、でもその真偽はわからないようです。

またイギリスでは公衆トイレのための、Loo of the Year Awardという賞があります。ロンドンのガトウィック空港のトイレが受賞したこともあります。他にはスーパーマーケットのアズダ、ファストフードのマクドナルドも受賞しています。1987年から毎年選出されています。次回の旅では、その選ばれたトイレへ出かけてみたくなりました。

※写真はヴィクトリア女王のために造られたと言われている博物館内のトイレ。今では女性なら誰でも利用できます。

駅にトイレがあるとは限りません

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日本ではどこの駅にもあるトイレ。でもロンドンの地下鉄でトイレがあるところは限られています。また有料のところもあるようです。ヴィクトリアステーションとチャリングクロスステーションは無料のようですが、さてどこにあるのか、なかなかトイレの場所はわかりません。また有料のトイレは小銭が必要です。キャッシュレスのこのご時世に1ポンドや50ペンスを持ち歩かないといけません。地下鉄だけの駅にはトイレはないと考えた方がよさそうです。郊外への路線があるターミナル駅にしかトイレはなさそうです。

ちなみに駅前の公衆トイレを見たことがあります。歩道の真ん中で入るトイレで、ちょっと遠慮したくなってしまいます。有料の場合や、男性のみの場合もあり、あまり使用ははばかられます。

※写真は駅前のトイレ。使いたくても人通りが多く、また使っている人を見たこともありません。

トイレが利用できるスポットを知っておきましょう

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イギリスの地下鉄駅にトイレはなくても、空港には清潔なトイレがあります。ロンドン到着時や出発時のトイレは安心ですが、ロンドンの街中ではどこにトイレがあるのか、そのトイレのある場所で行っておく習慣はつけておきたいところです。一番好いのは博物館や美術館。イギリスは無料の博物館と美術館の宝庫ですから、立ち寄った時は拝借します。チャリングクロスが最寄りのトラファルガースクエアには、ナショナルギャラリーとナショナルポートレートギャラリーがあり、どちらも入館料が無料です。またラッセルスクエア近くの大英博物館、サウスケンジントンのヴィクトリア&アルバート博物館、自然史博物館も無料で中に入れます。その他にもテートブリテン、ウォレスコレクション、コートールド美術館、デザインミュージアム、サー・ジョン・ソーンズ美術館、交通博物館、郵便博物館、ヴィクトリア&アルバート子ども博物館、ミュージアム・ザ・ホーム等々、ロンドン市内には多数の美術館と博物館があります。入館料が有料のところもあり、また休館日もご確認のうえ訪問してみてください。最近は事前に予約のところもありますので、併せてご確認ください。もちろんトイレも使ってOKです。

またデパートもトイレチャンスです。ただしハロッズは何度行っても探してしまいます。フロアの中央にあったと記憶していますが、日本のようにトイレへの導線もないので、スタッフに訊くことが多くなります。ハロッズのグラウンドフロア(イギリスの1階・2階は1階)は扉で仕切られ、コスメティックスかと思えばフードホールと迷路のように扉と扉が続いていますので、普段でも迷ってしまうところです。グラウンドフロアにトイレがあるのか、確認したことは… 確かにありません。訊いても迷ってしまいそうだからです。

ロンドンのデパートはオックスフォードサーカスに集中しています。ジョンルイス、セルフリッジズ、リバティを始め、マークス&スペンサーの大型ショップもあります。この界隈ならトイレは全く問題ありません。ホテルやパブはトイレだけに立ち寄るのはまた難しいところです。お茶をするか食事をするかして利用したいところです。

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Postscript

2023年6月にリニューアルオープンしたナショナルポートレートギャラリー。実はリニューアルした3日後に行ってきました。ひと通り回ってトイレを探してみました。以前は地下にあり、とても静かで利用しやすいトイレでしたが… リニューアルしても地下には変わりはなかったのですが、何かおかしいのです。入口付近に車椅子用の広い多目的トイレはあるのですが、前方で並んでいる年配の白人女性が大きな声を上げています。「私はこんなの認めないわ」。よく見るとトイレが男女いっしょになっています。扉が続きそれぞれ個室になっていますので、化粧台や洗面台は中で済ませることができます。そのオバサマはまだ続けます。「女性用はないの?」。 私の前にいたアジア系の女性が答えるように声を出します。「私も同感です。女性用トイレが必要よ」と言った後でそのオネエサンと目が合ってしまいました。そうね、そうかも… とっさにそんなアイコンタクトをしました。ナショナルポートレートギャラリーでは多様性の時代を考慮して、このような新しくトイレを造ったのだと思われます。ただこれでは男性も使いづらい気がしてしまいました。その時トイレにいたのは年配の白人男性で、すぐにトイレを後にしていました。

話の方向は違いますが、かつて日本の温泉は男女混浴だったようです。それを見て激怒した白人男性がいたと聞きました。日本の男性トイレに、年配の女性の清掃スタッフが入ってきたのをとがめた白人男性もいました。歳をとると性の区別がなくなってしまう感覚、確かに日本人にはあります。でも男女いっしょのトイレ。使えますか? 知らない人ばかりでしたらともかく、自分の会社がそうなってしまったらちょっと考えてしまいますね。イギリスのトイレはこれからどうなっていくのでしょうか。また気がついたことがありましたらご報告いたします。

※写真はグラスゴー空港のトイレでFemaleは女性のこと。広く美しい洗面台の並ぶちょっと高級なホテルのトイレは、アフタヌーンティをいただいた後に拝借させていただきました。