第36回 眠れない夜は羊を数えて?
熱帯夜の続く日本ですが、皆さん寝不足ではありませんか? 早く眠りたいのに寝つきが悪い。そんなときは羊を数えるに限りますよね! と言いたいところですが、実際に羊を数えたら眠れた、なんて話は聞いたことがありません。数えていくうちに、逆に目が覚めてしまうように感じるのは私だけでしょうか?
実はこの羊を数える睡眠法、英国から伝わったものと言われています。英国ですから、もちろん羊を数えるのは英語。“One sheep, two sheep, three sheep, four sheep, five sheep…” 読んでいるうちに、だんだん眠くなってきたあなた!英語脳がしっかり出来上がっている証拠かもしれません?!“sheep”を何度も繰り返すうちに、発音があいまいになってきて“sleep”となっていき、“Sleep, sleep, sleep, sleep…”=「眠りなさい、眠りなさい、眠りなさい、眠りなさい…」と自己暗示をかけている状態になるのだそうです。“sleep”の自己暗示が効く脳は、英語を自然に受け入れられているからこそ。「“sleep”は『寝る』かぁ」などと日本語で考えていては眠たくもなりません。さらに数え疲れてくると、[p]が抜けて「シー、シー、シー」となり、リラックスできる呼吸法に通ずるのだとか。と言うことは、語感が似ても似つかない日本語で、いくら「羊が一匹、羊が二匹…」と数えたところで、意味がないわけです。
そもそも、日本人にとって羊は身近な動物とは言えません。英国ではロンドンのような大都会からちょっと離れただけで、羊がわんさかいる丘陵地がありますし、田舎町ならなおさら、部屋から羊のいる牧草地が見えるなんて家がたくさんあります。小さい頃に羊を数えて遊んだ、なんて人も多いはずです。そんな環境にあってこその、おばあちゃんの知恵袋的な言い伝えなのでしょう。
今夜、暑くて眠れなかったら、ぜひ英語で羊を数えてみてください。英語学習に燃えているシェーンの生徒さんなら、英語での自己暗示も効き目があるかもしれませんよ。ただし、「あれ?羊ってどんなだっけ?」とか、「羊なんかまともに見たことがないな」なんて考え出しては頭が冴えてしまって逆効果なのでご注意を。まずは、英国の田舎町を旅して、実際に羊を数える経験が必要かもしれませんね。




